コロナ期間で飲食店がした9つのこと
2020年4月7日に発された緊急事態宣言。
窮地に立たされた飲食店とその対応はどのようなものがあったのか。
1.テイクアウト
店内飲食を控えて、店外での需要に注いだテイクアウト。
食の場が「お店」か「家庭」かの2択をはっきりとさせた。
市場が拡大しつつあった「中食」の新しい方向性。
完成された一品でなくても、パスタソースや冷凍などパウチされたものもある。
個店ごとではもちろん、地域などのまとまりで団結を見せながら広告を打ち出すこともあった。
福岡の繁盛店さんたちでスタートした「テイクアウトFUKUOKA」
動き出しが早く4/6にスタート。
2.デリバリー
出前館、Uber Eats、fine Dineなど飲食店の料理を自宅まで運んできてもらえる。飲食店は、自店の席数に縛られることなく売上を伸ばせる。顧客にとっては注文すれば待っているだけで食卓の準備をすることになる。また働き手にとっては雇用を生み出せるメリットもある。ただ、配送料や店内で食べる価格より上乗せもされるので安価という点では少しデメリット。時間と手間をお金で買うイメージ。
テイクアウト・デリバリー助成金も発表され、各店で導入が加速して進んだ。
自前でデリバリーをしに行くサービスも取り入れられた。
サカナバルを運営する株式会社アイロムは、社長自らがお届けに行く斬新なサービスがメディアにも取り上げられた。根強いファンと対面でつながりを再認識する機会となる。
3.マルシェ
飲食店の新しいかたち。
料理・サービスを提供する飲食店の売上の構造を抜け出して、普段仕入れている食材やグッズ、料理を物販できるようにした。
お客さんと密接に近づき、ブランド力を強く 発信する場となった。
お店で使ってる野菜の農家さんたちまで紹介できる価値を高める手段の一つとなった。
4.ECサイト
楽天に出店することや自社でサイトを持つことで市場を世界とできるようになった。
電子の免許等が必要になったりするのでその点は注意が必要。
⬇︎ECサイト作成のタメになる記事。
5.出張シェフ オンラインキッチン
シェフの料理が家庭で楽しめるサービス。
料理人と直にコミュニケーションが取れる。シェフもファンと交流ができて直接感想が聴ける。
出張シェフは目の前で調理してもらえるライヴ感。
オンラインキッチンは、料理教室のような形で
食材は各自が用意し、
10:00から調理を始めてお昼ごろに完成して食べられるようなもの。
作った料理を他の参加者や自宅にいる人とシェアできる。
料理人のもとに集まる飲食店とは逆のベクトルで、料理人が家庭に遊びに行けるというもの。
一緒に作るという点では、料理教室というより料理人とのセッションとのこと。
6.クラウドファウンディング
プロジェクトを立ち上げ、支援金を募る。
世の中では大きな主流だが、飲食店がこの機に大きく参入。
生産の現場や販路拡大など、川上と川下に活動の場を広げることとなる。
7.さきめしごちめし 飲食店前売りチケット
株式会社キッチハイクやサントリーなどと協力したGigi社などが打ち出したサービス。
飲食店さんの手元に現金が入るような仕組み。応援制度。
キッチハイクがこの制度を出したのは2月のこと。
8.ミールキット販売
料理をする人が増えCOOKDOなどの簡単に本格料理ができるキットが注目された。
「作っている人の顔が見れる」ことと「化学調味料を使わない自然な味わい」ことから飲食店や大手でない会社からのミールキットが人気になりつつある。
個人的な所見だが、自由度が高いミールキットは今後伸びていく市場のように感じる。
Oisixは人気料理家が監修のレシピが楽しめる。注文が集まり一時販売中止に。
9.限定つき酒類小売免許
期間(6カ月)内で飲食店で小売りができる免許が難易度が低く申請できるようになりました。飲食店を通して購入できるワインや日本酒。工夫としては量り売りなどをすることによって簡易的に持ち帰れるなど。
これからの飲食産業が大きく変化する節目となった2020年。
経済は停滞したが、個人・家庭単位ではそれぞれのイノベーションを起こすこととなった。
新しい文化と人の形が発展していく。