辛いんじゃねー⤴@野猿二郎
量もさることながら、味も最高の名店です。
普通の二郎も最高なのですが、野猿二郎のリピーターになってしまうのはやはり「限定メニュー」の存在が大きいです。
12月2日から始まった『辛いんじゃねー⤴』
食券に100円と「辛いんじゃねー⤴」の一言を添えると提供されます。
「辛いやつ」と混同されてしまうといけないので、きちんと正式名称の「辛いんじゃねー⤴」と言いましょう。
食券にはKJと書かれますが、ほぼ100%で「辛いんじゃねー⤴」の略ですね...
限定メニューは、休日と平日の昼で提供されることが多いのですが、今回は平日の昼でも食べられるそうです!
さて、今回は平日の夜6:00にお伺いしました。
周りを見渡してみると「辛いんじゃねー⤴」を食べている方は1/15という感じでした!
今回は野菜・にんにくでコール。
スープの色は真っ赤です。
肝心のお味ですが、
とにかく辛い!でも美味い!
輪切り唐辛子が入っているので、辛さがダイレクトできます。
たださすがは自家製ラー油を使っているようで、うまさも同時にあります。
二郎由来のというわけではありませんが、どうやら使用しているラー油の油がかなり出ているらしく、(珍しく?)ヘルシーな油を堪能できます。
はじめは後からくる辛さなのですが、終盤になって、しっかりとスープにしみ込んだ麺と野菜を食べていくとすぐに辛さを感じるようになります。
このあたりが、「辛いやつ」と違うところでしょうか。
食べているうちに汗がふきだしますが、最後には麺や野菜が敵に見え、辛いスープに浸りきらない豚だけが味方に見えます。
まさに戦っているという形になるのですが、この辛さは暴力ではなく愛の鞭です。
今回もまさに躾けられたということで、次回また食べてしまいそうなハマり方をしてしまいました...
汗を拭く用のタオルとティッシュを持っていくことを推奨します!
これだから「ゆとり世代」をばかにする大人たちは
「ゆとり世代」
この言葉にどれだけの人がくくられているか。
しかもこれはネガティブな言葉。
誰かを責め立てる時、もしくは世代をひとくくりに称する時でさえも少なからず悪意が含まれています。
学習能力が低下した世代。社会的常識の欠落した世代。失敗の世代。
これが「ゆとり世代」に対する社会のイメージ。
そもそも「ゆとり世代」はどのように始まったのか。
小中学校において2002年度以降に学習指導要領を受けた方々が「ゆとり」と言われています。
「ゆとり」という言葉は後付けではありません。最初から「ゆとり教育」と言われていたのです。
それまでの詰め込み教育ではなく、学習にかける授業を減らし、社会で生きるための要素を学ぶ授業をするように変更された。
数学では公式を習わずに、中学で習う科学は高校に後回しになりました。
その結果どうなったか。
学力の低下が騒がれ、教育に問題があると指摘されました。
その通りです。
授業の内容を減らしたのだから学力が落ち込むことは簡単に予想されることです。
実際にそうなりました。そしてバカみたいに騒ぎました。
これが「ゆとり教育」が失敗であったと言われる端緒です。
問題にすべきなのは減らした授業のことではなく、代わりに増えた道徳や総合といった授業のことです。
社会で生きる力をつけるための道徳や総合は生かされたのか。
答えは否。
導入された新しい制度に、教師たちはたじたじ。
活用されないまま年月が過ぎていきました。
道徳の授業で習うものは、あいさつが必要だとか、戦争はやめましょうとかそんな話。
正直言って価値の押し付けです。
適切な指導のモデルも提示せずに、現場任せにしてしまった文部科学省に責任があるのではないでしょうか。
学力の低下で騒ぎ、代わりに増えた授業の内容も精査せずにその学習指導要領を受けた子供たちを批判するのはおかしい。
社会で生きる力をつけることが「ゆとり教育」の目的だったのだから、見るべき数字は犯罪率や自殺率。
ほかには就業率やひきこもり率なんてものも調べたらいいんじゃないかと。
でも、ひとつ間違いなく言えるのは
卓上で学べる道徳なんて無いということ。
安易に増やしたこの道徳に何の価値も無かった。
外に出て人と触れ合うことでしか、道徳は学べない。
「ゆとり世代」を批判するみなさん
まず世代でひとくくりにするバカな真似はやめましょう。
出来たら、ある世代を否定する前に、自分たちの世代はそれほど優秀なのか考えてみてほしい。
人を個として認め、対話すること。
言われなきゃ気づけないようですが、当たり前のことだと思います。
就活生から見る、映画『何者』
2016年10月15日公開の映画『何者』
豪華6人の主要キャストとともに繰り広げられる「就活」をもとにした映画です。
今年就活をしていたこともあり、気になる映画だったので見てきました。
スーツを着ていた菅田将暉は1UPのCMにしか見えませんでした。
まず、キャスト紹介です。
二宮拓人/佐藤健
田名部瑞月/有村架純
小早川理香/二階堂ふみ
宮本隆良/岡田将生
サワ先輩/山田孝之
性格も環境も違うキャラクター
主人公は佐藤健。分析力の優れた学生です。
リアルな世界と向き合わなければならない有村架純、バンドの元ボーカルで明るく要領の良い菅田将暉。
留学経験もあり仕切り役の二階堂ふみ、就活に反抗し個の能力で勝負すると自身満々の岡田将生。
そして、なんでもお見通しといったような頼りになる先輩の山田孝之。
一人ひとりの個性も思想も強いので、彼らが湘南美容外科クリニックのドクターだったとしても「好きな言葉は〇〇です!」で被らなさそう。
SNSの使い方がリアル
LINEのやり取りがあるあるです。相手が既読になっているのに連続でメッセージを送ったり、LINE上で喧嘩して仲たがいしたりと、面と向かっていないが故に起こる衝突が丁寧に描かれています。
そして、Twitterの使い方。
相手を目の前にしてその人のTwitterを見たり、普通に話しているようで実はツイートしていたり。
さらにはみんなの知らないもう一つのTwitterアカウントを持っていて、かなりブラックなことを吐いていたり。リアルなことをぶつける場としてTwitterが気持ち悪いほど、そのありのまま表現されています。
ちなみに私はTwitterのアカウントを持っていますが、二郎の情報収集にしか利用していません。
実はこのタイトルの『何者』にはよく見ると下に「n@nimono」とアルファベットで並んでいます。この@はTwitterのアドレス前に表示されるものを表現しているのではないでしょうか。
二階堂ふみが劇中で言っていた、「メールアドレスからTwitterのアカウントを特定できる」という言葉からそう考えました。
最後の最後までこのTwitterは映画で重要な役割を果たします!!
映画タイトルの伏線回収はここがミソです。
印象的な音楽
映画を見終わった後も、音が耳に、というか頭に残っていました。
正直この映画は明るいものじゃありません。見た後もぼーっとしてしまうような心の奪われ方をする映画です。
その頭に残っていた音というのは、バスドラが細かく叩かれる音やピアノの低音がどっしりと鳴り響く感じ。
常に低音が鳴っていたので、バロック音楽の通奏低音という言葉が当てはまります。
まるで不安という伴奏の上に、日常という和音が成立しているよう。
やがてその和音が不協和音だったということに気付くのは映画のラストになってからです。楽しみにしていてください。
演劇もまたキーワードなので、映画というよりは演劇音楽かな?と思われるような演出もありました。
そして何より印象に残った音は、スマホで文字を打つ音です。ほとんどの人が消しているであろうキーボード入力音です。
効果音でこれを使うかーと唸ったのですが、やはりTwitterをメインに出してくる映画なだけありますね。
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映画『何者』の伝えたかったもの
少なくとも、我々のイメージする「就活」を肯定するものではないかと思います。
真に迫るシーンだったのが、開始60分の場面。
就活生に1分で自己アピールを求め、まるでマニュアルのように「自分」について話し始めます。あまり、見ていて気持ちいいものではないのですが、そう見せているのでしょう。
その直後には、演劇団員たちに同じく自己アピールを求め、彼らがそれぞれの思いを語る場面です。本気で語り、涙を流しながら自分を訴えかける姿には、これがこの映画の見せたかったものかと感じました。
途中、佐藤健の放った「人の頭で考えたものはすべて名作」というものは名言です。
また、有村架純の「100点じゃなくていい。10点で20点でも出せる分出しなよ!」というのも同様ですが、現実と向き合うことを訴えているメッセージでしょう。
また、菅田将暉の言う「内定というのは存在の肯定のように見えるが違う。就活には結局のところ得手不得手がある」という言葉からは、就活がスキルの証明で、ベースとなっている社会に疑問を呈しています。
まとめ
この6人の登場人物に自分を重ねてしまいます。全く同じ‼ということはあり得ませんが、どこか合計してみたりぼんやりと型にはめ込んでみると、映画の中で「私だったらこういうドラマになる」と想像しますね。
余談ですが、このレビューの中で一番気に入っているのは、「まるで不安という伴奏の上に、日常という和音が成立しているよう。」というフレーズです。
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最後に
有村架純が可愛すぎました。
留学前のするべき準備4つ
留学をしたいなーと思ってる方、もしくは留学をすることが決まっているけど書類などを揃えることで大慌て!実際どんな準備をした方がいいの?という方に向けて、欠かせない留学前の準備4つをまとめました!
事務的なことというよりも、留学を有意義なものにするための心構えです。
①その国・その大学でしか出来ないことを明確にすること
最も重要なことだと思います。
貴重な人生の1年、または半年の期間で、なぜその地に身を投じることにしたのか。
ヨーロッパであれば、なぜドイツにしたのか、フランスにしたのか。
英語圏でも、なぜオーストラリアなのか、アメリカなのか、はたまた別の国なのか。
留学で何がしたくて、何ができるかをはっきりさせておくことは必要ですし、それが留学中の支えにもなってくれます。
②自分自身のことへの理解、日本についてよく知識をつけておくこと
海外に行ってしまえば確実に少数派の民族になります。マイノリティに所属する身として、自己の存在を主張しなければなりません。
必ず、自分自身について聞かれます。どこの国から来て、何を勉強していて、どうしてこの地にいるのかと。
また、日本については本当によく聞かれます。文化や風習についてアンテナを張り巡らせておくこともしておいた方がよいです。
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③日本にいる人とタンデム(語学練習)をすること
タンデムというのはもともと二人乗り自転車(タンデム自転車)が語源となっていて、ドイツ語圏でよく使われる言葉なのですが、一緒に練習すれば語学もすいすいと上達していくというものです。
いきなり異文化に足を踏み入れるわけではなく、練習をできる限りしておいた方がよいです。パートナーは大学だったり、ネットから簡単に探すことができます。
④卒業論文・就職活動への展望を持つこと
①と②では生い立ちから考えて、どんな中学・高校・大学時代を過ごし、現在に至ったのか考えることが必要ですが、④では留学の期間からどう将来に生かすかを見つめることが求められます。
留学して良かったかどうかは、終わってから判断できるものなのでより有意義な未来のために留学中もずっと思考を巡らせることは必要でしょう。
留学して気づいたこと
『言語は性格を制限し、性格は言語を制限する』
私はおしゃべりな性格なのですがウィーンに留学していた当時はドイツ語がうまく話せず引っ込み思案な性格だと思われていました。私自身ももっと話したり冗談を言ったりしたいのにコミュニケーションを取ることに億劫になっている自分が嫌でした。
また逆に、コミュニケーションを取らないと言語がうまくならないということに気付きました。
この言葉から伝えられることは、とにかくアクティブに活動することです。
言語が性格を制限することはまだ仕方ないですが、性格のせいで、自分の行動の範囲のせいで言語能力の向上を妨げてしまうことは非常にもったいないです。
留学前も中も、アクティブにアクティブにいきましょう。
戦争と経済の大事な話
戦争と経済の関係はかなり密接なものがありますが、今回は経済学者の目線から解説してみます。
経済学が戦争を扱った論文として有名なのが、ピグー、ケインズ、ガルブレイス、ポーストです。
戦争の経済的な原因として3つある。
①支配の欲求と利益への欲求
②製造業者・貿易商・金融業者による膨張政策への支持、つまり政治的帝国主義の後押し
③兵器製造業の利益追求
③の「兵器製造業の利益追求」は『軍事ケインズ主義』と言えます。
ケインズ曰く、「市場の失敗を修正するために、国家が介入すべきときがある」と説きましたが、それは公共事業として「軍備拡張」も含まれるということです。
- 2004年に発表されたガルブレイスの『The Economics of Innocent Fraud』
ガルブレイスは、ピグーが指摘した③の「兵器製造業の利益追求」のために、国家は永続的に支出を拡大させ、戦争を商売にするインセンティブがあると考えました。
さらに、ガルブレイスはケインズ主義が軍事支出の増大を招き「軍産複合体」が形成され、それが企業官僚に支えられて独占資本になってしまったと批判しました。
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- 2007年に発表されたポール・ポーストの『戦争の経済学』
ポーストが、アメリカが関わった戦争を詳細に分析することによって見つけた「戦争の鉄則」は4つある。
①戦争前のその国の経済状態
②戦争の場所
③戦争資源・兵士の動員の量
④戦争の期間と費用および資金調達法
①戦争前のその国の経済状態
1つめの鉄則は、「戦争による経済効果が期待できるときとは、そもそものその国が”不況”(デフレ)であることが前提」ということです。
戦争によって政府支出が必然的に増え、GDPが増大します。また、戦費調達のため通貨発行も盛んになるためデフレも脱却できます。これが「軍事ケインズ主義」の示すものです。
②戦争の場所
2つ目の鉄則は、「戦場はなるべく本国から遠いところがいい」ということです。
第2次世界大戦において、国土が戦場になったソ連の被害が一番大きかったのに対してアメリカは本土が戦場にならなかったために生産設備等が生き残り、戦後世界最大の経済大国になりました。
戦争の場所としては、「単に本土を攻撃されないというだけでなく、自国が依存している資源の供給国周辺、および輸送路も戦場にならない」という点も重要です。
③戦争資源・兵士の動員の量
3つ目の鉄則は、「戦争に動員できる労働力がどれだけ余っているか」ということです。
端的に言うと、失業率が高いときほど戦争の経済効果が高いということです。
また、「生産要素としてのインフラと、民間生産力に戦争に向ける余力があるかどうか」というのもポイントです。
時代が下るにしたがって、戦争の経済効果が低減していきます。その理由のひとつが、「労働集約型」の戦争から、ハイテク兵器による「資本集約型」の戦争への変化があるからです。戦争によって失業率を減らす効果の減少だけでなく、「平時の生産能力を戦争に奪われる」というデメリットも出てきたのです。
④戦争の期間と費用および資金調達法
4つ目の鉄則は、「戦争資金の得方は、国債発行・増税・通貨発行・非軍事部門の政府経費節減がある」ということです。
開戦前の経済状況がデフレならば、通貨発行が最も適しています。通貨発行で戦費を調達しつつ、デフレを脱却できるからです。
(※デフレは貨幣通貨量の不足によって起きるからです。)
- 国家が戦争をしない時代
戦争を「損得勘定」、または「一大プロジェクト」として考えたときに、メリットがデメリットを上回らなければ戦争する意味はありません。ポーストによると、アメリカは朝鮮戦争までの戦争には経済的なメリットがあったがそれ以降はあまり儲からない案件となっているそうです。
経済的な損失を考えると「国家間の戦争>内戦>テロ」という不等式が成り立ちます。
木原氏は2009年に、サンドラ、アルス、エンデルスの研究を引用し、「2005年のテロによる全世界のGDP喪失額は194億ドルにすぎず、同年のアメリカの国土安全保障費402億ドルに比べても小さい金額にとどまっている。」と指摘しています。
時代は変わり、これからはテロと経済の相互関係について考えなければならないようです。