ぐらんぐるめぞんじゃぱん

20代が東京から発信する食・お酒についての関心事。

ビールの製造工程 Part2


 前回からの続きです!

 

一応復習しておくと

ビール製造のおおまかな流れとして、

①製麦工程

②仕込工程

③発酵・貯酒工程

④ろ過工程

⑤パッケージング工程

があると説明しました。

今回は続きの③④⑤についてです!

 

③発酵・貯酒工程

できあがった麦汁中の糖を酵母が分解し、アルコールと炭酸ガスを作り出す工程が「発酵」です。主発酵から、さらに「熟成・貯酒」を行ってビールを熟成させます。

ここでビールの風味が特徴づけられます。

・主発酵(前発酵)・・・下面発酵の場合は10℃、上面発酵の場合は15~25℃が発酵温度です。酵母数は4日ほどで最大となり、下面発酵では1週間~10日、上面発酵では3~5日の発酵を行います。

・熟成・貯酒(後発酵)・・・主発酵のビールは、味が粗く、未熟な香りなので「若ビール」と呼ばれます。熟成中にジアセチルという物質によって出される不快な香りが別の物質に変換されます。

 

④ろ過工程

貯酒が終わったビールから、酵母などの固形分を取り除き、澄んだ液体にするために行われるのが「ろ過」工程です。濁りがなくなりクリアになるだけでなく、酵母を除去することで、ビールの品質も保持します。

・熱処理とろ過・・・酵母を除去するためには熱処理で酵母を死滅させるか、ろ過するかの2種類がありますが、より近年の発見がろ過で、ろ過されたものが「生ビール」と呼ばれるものです。

 

⑤パッケージング工程

ろ過を終えたビールは、出荷されるために容器に詰められます。これをパッケージング工程を呼びます。パッケージングは大きく「びん詰め」「缶詰」「樽詰」の3つに分けられます。

びん詰め・・・温度変化により液が膨張し、内圧が高くなることを防ぐため、びん上部に一定の空きを残して充填されます。

缶詰・・・空気を炭酸ガスに置換した後、ビールが充填されます。ビールの劣化の原因となる酸素を追い出すためです。(これはびんも一緒)

樽詰・・・樽内を炭酸ガスや窒素ガスなどに置換し、加圧してビールを充填します。

 

2回にわたる製造工程の回、いかがでしたでしょうか。

お店で頼むビールも、缶もびんもろ過されていればすべて生ビールなんですね!

わからないままここまで来てしまった方、是非Part1もご一読ください!

 

akhrkun.hatenablog.com

 

Part1とPart2の製造工程でわからないことがあれば、また詳しく説明したいですし、ろ過しないリアルエールのことなど紹介もまたしたいですね。